冬になると、どこかで聞こえてくる言葉があります。
「寒くても乗らないと、腕が鈍るよ」
「冬でも走るのが本当のバイク乗りでしょ」
──正直、そう言われると少し焦りますよね。
ですが結論から言います。
寒いから乗らない、は間違いではありません。むしろ“正解”な選択肢のひとつです。
冬に無理して乗るメリットは、実はそんなに多くない
確かに、冬でも走れば運転感覚は維持できます。
ですがそれ以上に、冬のライディングにはリスクもあります。
- 路面温度が低く、タイヤが温まりにくい
- 朝晩は凍結や霜の可能性
- 防寒で動きが制限され、操作が雑になりやすい
- 「寒さに耐える」ことが目的化しがち
とくに初心者やリターンライダーほど、技術的な上達よりも「我慢大会」になりやすい季節でもあります。
乗らない=バイクを嫌いになる、ではない
「乗らない期間があると、バイク熱が冷めるんじゃないか」
そう感じる人も多いですが、実際は逆のこともあります。
- 春が待ち遠しくなる
- 次はどこへ行こうか考える時間が増える
- 装備やメンテに目が向く
一度距離を置くことで、“乗りたい気持ち”がちゃんと熟成されるんですよね。
バイクは毎日乗らなければいけない趣味ではありません。
「乗らない時間」も含めて、バイクライフです。
冬は「走らないバイク時間」に充てていい
個人的に、冬はこんな過ごし方もアリだと思っています。
- ウェアや装備の見直し
- 春に向けたルート妄想
- 洗車や軽メンテ
- 過去のツーリング写真を見返す
走らなくても、バイクと関わる方法はいくらでもあります。
むしろこの時期に整えておくと、春に気持ちよく走り出せる準備期間になります。
無理して乗るより「楽しい時期に全力」でいい
真冬に1回無理して走るより、春や秋に何回も「気持ちいい」ツーリングをした方が、記憶にも体にも残ります。
バイクは修行ではありません。
- 楽しい
- 気持ちいい
- また乗りたい
この感情が続くことの方が、よほど大事です。
それでも乗りたい人は、それでいい
もちろん、
- 冬の澄んだ空気が好き
- 空いている道が好き
- 寒さ込みで楽しめる
こういう人もいます。
それはそれで、素晴らしいことです。
ただし大事なのは、「そうしなきゃいけない」わけではないということ。
寒いから乗らない、は逃げじゃない
最後にもう一度。
寒いから乗らない。
冬はバイクを休ませる。
それは逃げでも、甘えでもありません。
自分のペースで、自分が一番楽しめる距離感でバイクと付き合う。
それが、長く続くバイクライフにつながります。
春になったら、また乗ればいい。
バイクは、ちゃんと待ってくれます。
