MENU

CB1000F 試乗レビュー|“ちょうどいい大型ネイキッド”という完成形

CB1000F試乗レビュー

「CBらしい正統派ネイキッドを、いまの時代に本気で作ったらどうなるのか。」

CB1000Fに跨って走り出して、まず頭に浮かんだのはそんな感想でした。
派手さや尖りよりも、走らせて気持ちいいこと、毎回乗りたくなることを徹底して突き詰めた1台。
ネオレトロという言葉では片付けきれない、“現代のCB”らしさがはっきりと伝わってきます。

目次

主要スペック

  • エンジン:水冷4ストローク DOHC 4気筒 999cc
  • 最高出力:約124PS / 9000rpm
  • 最大トルク:約10.5kgf・m / 8000rpm
  • 車両重量:214kg
  • シート高:795mm
  • タンク容量:16L
  • 価格:1,397,000円(税込)〜

ボディはコンパクトながら堂々とした存在感。レトロなデザイン要素を散りばめつつ、最新の機能として 5インチTFTメーター+スマホ連携機能(Honda RoadSync) も標準装備しています。

乗ってみた第一印象

走り出してすぐに感じるのは 扱いやすさと安心感 です。アイドリング〜低速トルクが滑らかで、信号のストップ&ゴーが苦にならないスムーズさがあります。クラッチも軽く、渋滞走行でもストレスが小さい印象です。

ライディングポジションは比較的アップライトで、長時間でも疲れにくく、ツーリングから街乗りまで幅広いシーンに対応します。

「早く走るための1,000cc」というよりも、「余裕を持たせてゆったり乗るための1,000cc」といった印象です。リッターバイクでパワーもしっかりありますが、日本の道路事情にかなりあっているセッティングに感じます。

端的に言えば、かなりマイルド。といった印象でした。

エンジンフィール|扱いやすさ重視の4気筒

走り出してすぐに感じるのは、低中速の滑らかさです。
アクセルをほんの少し開けただけで、素直に前へ出る感覚があります。

2,000〜4,000rpmあたりのトルク感が心地よく、信号の多い街中でもギクシャクしません。
4気筒らしい回転の伸びはありつつも、常に「速く走らせよう」と急かされる感じはなく、あくまでジェントルなキャラクターです。

高回転まで回せばしっかり速いですが、CB1000Fの美味しいところは明らかに日常域にあります。

ハンドリングと動力性能

軽快かつ穏やかな旋回

車重214kgとは思えない軽快さ。フレーム剛性とサスペンションのバランスは絶妙で、アクセルを開けた際のリニアな反応が非常に気持ちよく、ワインディングでも安心して倒し込めます。鋭いスポーツ走行というより、 気持ちよく流すペース” に最適化された走り です。

中低速トルクと回転フィール

エンジンはホーネット由来ながら、低中回転域に重心を置いたセッティング。2〜3000rpmでも力強く、街中では扱いやすいトルク感が続きます。高回転域では元気がありつつも、急かされるような印象は全くありません。

電子制御と装備

CB1000Fはライディングモード(標準・スポーツ・レインなど)を装備。モード切替でレスポンスやトラクションコントロールの介入性が変わり、路面状況や好みに合わせて走行フィールをカスタマイズ可能です。

5インチフルカラーTFTメーターは視認性が高く、Honda RoadSyncとの連携でスマホナビや音楽操作も可能。スマートキーで施錠・解錠できる Honda SMART Keyシステム も快適さを高めています。

街乗り実用性|「大型だけど苦にならない」

CB1000Fは、街乗りでの我慢を強いられるバイクではありません。

  • クラッチは軽め
  • 低速でのギクシャク感が少ない
  • ハンドル切れ角も十分
  • エンジンの熱も比較的マイルド

このあたりが効いていて、「大型ネイキッドなのに普通に使える」という感覚があります。

通勤やちょい乗りで出すのも、そこまで気合が要らない。
この気軽さは、所有満足度にかなり効いてきそうです。

乗り味まとめ

  • 走り:滑らかで扱いやすく、街乗り〜ツーリングまで万能
  • ハンドリング:軽快ながら安心感のある旋回性能
  • 快適性:アップライトポジションと軽いクラッチで楽
  • スポーツ性:過度な尖りはなく、気持ち良く流すタイプ
  • 好みの分かれる部分:旧車のようなガチャガチャ感は少なめ(人によっては物足りないと感じる可能性あり)

こんな人に向いている

CB1000Fは、以下のようなライダーに刺さるバイクだと思います。

  • 大型に乗りたいが、過度なスーパースポーツ性は求めていない
  • 街乗り・ツーリング・ワインディングを一台でこなしたい
  • 速さより“気持ちよさ”を重視したい
  • 長く乗れるデザインとキャラクターを重視する

逆に、刺激やパンチを最優先する人には少し大人しすぎるかもしれません。

総評|CBという名前に、ちゃんと意味がある

CB1000Fは、「CBって結局こういうことだよね」と納得させてくれる一台でした。

速すぎず、重すぎず、尖りすぎない。
でも走らせると確かに楽しく、安心感がある。

派手さはありませんが、乗るたびに“これでいい”ではなく“これがいい”と思わせてくれるバイクなのかなと思います。

大型ネイキッドを日常の相棒として考えているなら、CB1000Fはかなり有力な選択肢になるはずです。

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

バイクの試乗レビューや実走インプレを中心に発信している個人ブログです。
125ccクラスからミドルクラスまで、レンタルバイクや実車試乗を通して「カタログでは分からない部分」を自分の言葉でまとめています。

教習所入校前・初心者の方が不安に感じやすいポイントや、実際に乗って気づいた注意点も重視しています。
机上のスペックではなく、実際に走って感じたことを正直に伝えることを大切にしています。

目次