レザージャケットの話になると、「革質」や「プロテクター性能」にはこだわるのに、保管方法は意外と適当という人は少なくありません。
走り終えたあと、とりあえずクローゼットに掛けておく。
この“とりあえず”の積み重ねが、肩の型崩れや余計なシワ、プロテクターの歪みにつながります。
レザージャケットは、着ている時間よりも吊るされている時間のほうが圧倒的に長い装備です。
だからこそ、保管時にどう支えるかは無視できません。
やりがちなNGな保管例
特に多いのが、次のようなケースです。
- 細い針金ハンガーで吊るす
- 肩幅の合っていない一般的な樹脂ハンガーを使う
- 重さに耐えきれず、ハンガーがしなった状態で放置する
どれも、すぐに壊れるわけではありません。
ただし数か月〜1シーズン単位で見ると、確実にレザーに負担が蓄積します。
肩の一点に重さが集中すれば、革が伸び、ラインが崩れ、元に戻りにくくなる。
これはレザーの性質上、避けられない問題です。
保管も、レザーメンテの一部
レザーのメンテナンスというと、
- オイルやクリーム
- 防水ケア
- シーズンオフ前の拭き取り
といった「手を動かす作業」を思い浮かべがちですが、何もしない時間をどう過ごさせるかも、同じくらい重要です。
どんなに丁寧にケアしても、保管中に肩が潰れていれば意味がありません。
そこで使っているのが、レザージャケット用の専用ハンガー
自分がレザージャケットの保管に使っているのが、HYOD PRO HANGER(HRA001N)です。
HYOD純正のハンガーではありますが、用途はあくまで「重くて硬さのあるレザージャケットを、負担なく支えること」。
実際、HYODだけでなく、カドヤのレザージャケットでも使っていますが、ブランドを問わず、レザージャケットなら基本的に問題なく対応できると感じています。
ハンガー全体外観
ハンガー本体は太めで高剛性のアルミ製パイプを採用し、肩部分にはスポンジパッドを装備しています。
一度掛けてしまえば滑り落ちることもなく、擦れによるダメージも起きにくいため、レザージャケットに余計な負荷をかけません。

製品概要|HYOD PRO HANGER(HRA001N)
HYODがレザースーツやライディングジャケット向けに用意している、重量級ウェア専用のハンガーです。
一般的な洋服用ハンガーとは違い、
- 肩幅が広め
- 肩部分に厚みのあるパッド構造
- 重量を想定した高剛性設計
といった特徴があります。
実際に使って感じたポイント①
肩を「点」ではなく「面」で支える安心感
一番の違いはここです。
一般的なハンガーは、どうしても肩を線や点で支える構造になります。
HYOD PRO HANGERは、肩部分が太く、パッドで面として支えるため、ジャケットを掛けた瞬間の安定感がまったく違います。
重量級のウェアを「掛けている」というよりも、「預けている」という感覚がしっかりあります。
肩パッド部分


実際に使って感じたポイント②
重さに対する不安がなくなる剛性感
レザージャケットは想像以上に重く、プロテクター入りだとハンガー側が先に音を上げることもあります。
このハンガーは、
- パイプがしならない
- フックが歪まない
- 長期間掛けっぱなしでも形が変わらない
という点で、精神的な安心感が段違いです。
レザージャケットを掛けた状態


レザージャケットの保管用におすすめ。
実際に使って感じたポイント③
レザージャケット用として、ブランドを選ばない
このハンガーの良さは、HYODで揃えることではありません。
重要なのは、レザージャケットという装備に合った形状かどうか。
実際にカドヤのレザージャケットでも使っていますが、肩の収まりや重量バランスに不満はなく、「これはHYOD専用だな」と感じたことはありません。
クローゼットの“統一感”は、ロゴではなく形状
結果として、
- 肩ラインが崩れない
- 吊るした姿が安定する
- ハンガーの形が揃う
ことで、クローゼット全体が整って見えます。
これはブランドを揃えたからではなく、道具として正しいものを使っているから、という感覚に近いです。
気になる点・注意点
正直に書くと、万能ではありません。
- ハンガーとしては価格が高め
- パンツと一体で吊るす用途には向かない
- 軽量ジャケットにはオーバースペック
「とりあえず掛けられればいい」という人には不要です。
価格や用途を理解したうえで、保管環境を整えたい人には向いていると思います。
こんな人にはおすすめ
- レザージャケットを長く着たい
- 肩の型崩れやシワが気になってきた
- 保管も含めて装備管理と考えている
- レザーの扱いを雑にしたくない
まとめ|ハンガーも装備の一部
HYOD PRO HANGER(HRA001N)は、単なる収納用品ではなく、レザージャケットを休ませるための装備だと思っています。
走ったあとのケアだけでなく、何もしていない時間をどう過ごさせるか。
そこまで含めて考えるなら、十分に意味のあるアイテムです。
レザージャケットと、長く付き合うために
レザージャケットは、着ている時間よりも保管されている時間のほうが圧倒的に長い装備です。
今回紹介したハンガーもそうですが、オイルやクリームだけでなく、「どう休ませるか」まで含めて考えることで、レザーとの付き合い方はかなり変わってきます。
普段自分がやっている、走行後の簡単なケアやシーズンオフ前のメンテナンスについては、別の記事でまとめています。
高価な道具や特別な作業は出てきません。
レザーを長く着るための、現実的な話を書いているだけなので、気になる人は時間のあるときにでも読んでもらえたらと思います。

